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サイン計画・看板スペースについて考える ~テナントビルの設計のポイント~
Category: テナントビル 設備こんにちは
AZplus Owners(アズプラス・オーナーズ)のスタッフです!
今日は『店舗ビルを建てる前にチェックして欲しい4つの事』の記事、
『サイン計画・看板スペースについて考える』について、実例でご紹介いたします。
弊社株式会社アドバンス・シティ・プランニングのグループ会社である北辰不動産株式会社が事業主、
弊社が設計を手掛け、現在もPM・BMの管理、空室が出た場合のリーシング(募集活動)も行っております、
COCOSPACE恵比寿>>>
(※平成30年3月1日現在、満室稼働中です)
S造地上8階建て、全フロア店舗のテナントビルです。
8フロア全て店舗の為、看板のルール等を決めないまま進めてしまいますと、
せっかく広めに作ったアプローチスペースに、空中階のテナントがA看板を置いてしまったり、
前面の窓に看板を貼ったりと、『看板ビル』のようになってしまいます。
とはいえ、『看板』スペースが全くないと、極端ではありあすが、
『テナントさんの集客ができなくなる⇒売上が落ちる⇒退去してしまう⇒賃料が入らない』
という悪循環に陥ってしまいます。
そこで、計画当初から看板については検討を重ね、4つのタイプの看板スペースを計画しております。
①道路側に全フロアの看板
②袖看板(全フロア)
③エントランスホール看板(全フロア)
④1階・2階の専用看板スペース
前面道路を歩く人からは、まずは①の看板が目に入ります。
↑①の看板
各フロアごとに看板スペースが準備され、通りを歩く人の目線の高さになっています。
遠くからは②の袖看板が見え、集客につながっています。
↑②の袖看板
この看板、テナントビルを多く経営する企業ならではの工夫がございます。
1階から8階まである袖看板ですが、
通常の袖看板ですとテナントさんの入れ替えの際に高所はクレーンを使って取り換え行う為、
意外に費用がかかります。
又、こちらのビルは商業地の為、クレーン車を停めるのもなかなか大変な作業です。
そこで、建築計画の段階から、貸室から看板スペースに人1人が入れるようなスペースを造り、
クレーンを使わずに看板の交換ができるような設計になっております。
更に1階のエレベーターホールには③の全館の看板スペースがございます。
看板の照明も飲食店が入居するビルらしく、
電球色という温かみのある色合いでまとめ、眩しすぎない光になっております。
又、間口が狭いビルの為、アプローチが少し奥になってしまった1階のテナントさん用に
前面道路側に④の大きめの1階専用看板スペース。
2階のテナントさん用にもアプローチの階段の手すり部分を利用した専用の看板スペースを。
全体的に大きな看板のスペースを設けながらも黒をベースにした看板の枠の中で、
それぞれのテナントさん専用のスペースを準備する事で、
ビルの美観を考えるオーナーの視点、
テナントさんに長く入って頂くリーシングの視点、
メンテナンスを考えた管理の視点、
全てを取り入れて検討した看板計画になっております。
看板の計画ひとつをとってもテナントビルはオフィスや住宅とは全く異なります。
ビルをキレイに長く保つためにも設計の段階から計画はとても大切です。
AZplus Owners(アズプラス・オーナーズ)を運営しております、
株式会社アドバンス・シティ・プランニングでは、
商業ビルの設計から空室対策、ビル管理、ビル修繕まで幅広くご相談を承っておりますので、
店舗ビルをこれから建設されるというオーナー様、まずは是非一度ご連絡下さいませ。