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床面積を最大限広くするだけが提案ではありません
Category: AZplus Ownersについてこんにちは
AZplus Ownersのスタッフです。
テナントビルの企画・設計からテナント誘致、テナントビル管理までのサービスを一貫してご提案できる弊社には、
様々なテナントビルのご相談を頂いております。
不動産会社はついつい『床面積をどれだけとるか』という事ばかりに目がいきます。
床面積をできるだけ最大限にとって、賃料収入を最大化するという考え方です。
もちろん、この考え方で、賃料を最大化させられるケースもありますが、
賃料(坪単価)って建物の計画やデザインによって大きく変わるんです。
簡単な事例をご紹介しますと、都心の商業地で敷地に最大限のプランで、延床面積を最大にとると、
1フロア50㎡程の8フロアまで取れる立地があったとします。
最大限の床面積で計画をしたところ天井高があまり取れず、元々狭い貸室がより狭く感じる空間に。
これでは、坪単価ものびませんし、新築時はまだ『新築』という事で入居してくれるかもしれませんが、
空室になった時に決まりにくい貸室になってしまいます。
新築なのに、なんだろう、この圧迫感、、、、というビル、意外にも多くあります。
弊社の設計では、このようなケースの場合は、7フロアで天井高を確保できるプランもご提案し、比較検討頂きます。
天井高を確保し、シンプルでオシャレなインテリアデザインとする事で、坪単価をあげ、
リーシング時に決まりやすい貸室とし、総額の賃料収入は実は7フロアの方がとれるケース等もあり、
決まりにくい貸室をつくって空室期間が長くなるよりも、『決まりやすい貸室』を作り、
低い空室率を保つ事も収益UPにつながります。
もちろん敷地条件等によって回答はさまざまですが、
床面積を最大限にとることだけが、ベストな回答ではないと我々は考えています。
建物の設計をして終わりではなく、その後の運用も考えてご提案致しますので、
これからテナントビルを建てる事をご検討されているビルオーナー様、是非お気軽にご相談下さいませ。